アンチエイジングサロンの物件選びのポイントは?開業が成功するコツを解説!

アンチエイジングサロンの物件選びのポイントは?開業が成功するコツを解説!

近年の著しい医療の発展や国民の健康意識の向上により、日本の健康寿命は延び続けています。多くの国民が健康に長生きすることを楽しむようになる中で、より若々しくありたいと考える人も増加しています。株式会社マクロミルが20代から70代の女性を対象に実施した女性の加齢意識と生活スタイルに関する調査では、実年齢に対して「他人に見てもらいたい年齢」が、全体の平均で5.6歳若いという結果になりました。この結果から、多くの女性が、より若く見られたいという意識があることがわかります。

そこで近年注目を集めているのが、アンチエイジングサロンです。アンチエイジングサロンは、顧客が若々しさを保ち、老化の兆候を減少させるためのサービスに特化したエステサロンのことを指します。外見の改善だけでなく、栄養管理やストレスマネジメントなどさまざまな「若々しくいる」ためのサービスを提供しているアンチエイジングサロンは、今後も需要が高まり続けることが予想されます。

アンチエイジングサロンの開業にあたって、ビジネスの成功のカギを握るのが物件選びです。物件を選ぶ際のポイントや注意点を抑えておくことで、集客の見込めるサロン運営が可能になります。本記事では、アンチエイジングサロンを開業する際の物件選びについて詳しく解説していきます。

アンチエイジングサロンの物件選びの流れ

 

物件選びには、事前に決めておかなければいけない項目が多くあるため、想像よりも時間がかかります。時間に余裕をもって始めることが大切です。

また、開業にあたって新たに物件を建てる場合もありますが、今回は賃貸物件を契約する場合に絞って流れを解説します。

1. 事業計画の作成
新規ビジネスの規模、コンセプト、財源や収益見込みなどをまとめておきます。事業計画書の作成も必要です。事業計画を作成しておくことで物件選びから外せない項目が見えてきます。

2. 物件の希望条件を選定

事業計画を作成しておくと、おのずと条件が見えてきます。サロンの特性も踏まえて条件を決めましょう。どんなに好条件の物件でも、売上に対して賃料が高すぎると借り続けることはできないため、売上見込みに対して払い続けられる賃料かも考えておきます。

3. 物件探し・内見
不動産業者に相談し物件を見繕ってもらいます。出店したいエリアを得意とする不動産仲介業者に依頼するとよりスムーズです。ここで絶対に外せないのが内見です。物件そのものだけではなく、周辺環境、治安の良し悪し、実際のアクセスを確認します。

4. 申し込み、審査
申し込み後、賃料の支払い能力や事業計画の妥当性について審査が入ります。審査には平均3~7日かかるため、物件を決めたらすぐに申し込みが必要です。追加で提出物を求められた場合は指示に従います。

5. 契約締結
審査が通過したら本契約です。契約書の条項を確認し、問題なければ署名捺印します。

6. 引き渡し

本契約後、鍵を受け取り引き渡しが行われます。多くの場合、鍵を受け取る日が契約開始日になります。引き渡しが完了したら機材などの準備を進めていきましょう。

事業計画で事前に決めておくこと

サロンの物件選びに際してまず取り組む必要があるのが、事業計画の作成です。事業計画はビジネスの核となる部分であり、ここが曖昧だとサロンの経営にも大きく影響します。時間をかけ、納得のいくものを作成してください。

ターゲット

ビジネスを始めるうえでターゲットを設定することは重要です。年齢層や職業などを切り口に様々なターゲットが考えられます。データ収集、分析を行い最適なターゲットを選定してください。人数の想定もあると、よりターゲットが具体的になります。

メインターゲットが決まれば客単価がわかるため、価格設定や収益予測の判断材料となります。出店するエリア、サロンのコンセプトのヒントにも活用できます。

価格設定

ビジネスの成功には、適切な価格設定が重要になります。アンチエイジングサロンの価格設定で意識したいのは以下のポイントです。

・同業他社と比較して適正な価格か
・ターゲット層が無理せず支払える範囲か
・出店エリアの客単価との兼ね合い
・設備などの初期投資やランニングコストを回収できるか
・利益目標を達成できるか

アンチエイジングサロンを含む美容サロン業界はプライベート空間でのパーソナルなサービス提供のため回転率が低く、値段は比較的高めに設定されています。しかし、コストパフォーマンスの良さを魅力的に感じる利用者は多いため、他社と比較して高くなりすぎないようにリサーチしておきましょう。

価格が決まれば売上見込みを出せるようになり、開業資金の確保の方法も検討できます。価格は開業にあたり当然設定する項目ですが、物件申込時の審査にも利用されるため、この段階で決めておくとその後の流れがスムーズになります。

店舗の雰囲気・コンセプト

身体をいたわる場所であるアンチエイジングサロンにとって、店舗の雰囲気やコンセプトは重要なポイントです。理想とする店舗の雰囲気に近づけるだけでなく、ターゲットとなる客層にとって落ち着く空間かどうかも意識する必要があります。

例えば、アンチエイジングサロンの主なターゲットである30~50代の女性にとっては、明るく華やかな空間よりも清潔で落ち着いた空間のほうが居心地よく感じるかもしれません。

これらのコンセプトを考えておくことで、内装のデザインや照明、インテリアなどを決める際の参考にもなります。

設備の種類と規模

アンチエイジングサロンといっても、提供されているサービスはさまざまです。導入しようとしている設備やスタッフの専門分野から、具体的にどのようなメニューを提供するのか決めておく必要があります。

また、設備の数によってサロンの規模感も変わってきます。多くのスタッフを雇い、同時に複数人対応する大規模なサロンにするのか、静かな空間で顧客1人ひとりに時間をかけて対応する小規模なサロンにするのかは、選ぶ物件の種類や、初期費用にもかかわってきます。

賃料

これまでの条件を総合して、どのくらいの賃料なら払い続けられるのかを判断します。

どんなに良い物件でも、売上に対して賃料が高すぎると借り続けられません。サロンの設備や工事費を含めた初期費用や、経営が軌道にのるまでの賃料が用意できるかも忘れてはいけないポイントです。毎月必ず支払うことになる費用であるため、無理がないかよく考える必要があります。

希望の賃料、妥協できる賃料、これ以上は絶対に払えない賃料を予め決めておいて、不相応な賃料の物件を選ばないように気をつけましょう。賃料の上限を決めることで、確保すべき予算も見えてきます。

物件選びのポイント

事業計画が定まったら、次は物件探しです。ここからは、具体的にどのような点が物件選びのポイントになるかを解説します。

立地・エリア

店舗の立地は物件選びの中で最も重要です。ターゲット層がよく来る場所かどうか、アクセスしやすい場所か、店舗の場所がわかりやすいか、などがチェック項目になってきます。競合がいるエリアを避けることもありますが、逆に他社が集中しているエリアは集客しやすく、狙い目と考えることもできます。エリア特性を考えて出店場所を選定しておくことが大切です。

治安・周辺環境

物件やエリアの特性を知るだけではなく周辺の環境を把握することも大切です。周囲のビルに入っているオフィスや店舗、周辺の治安は必ず確認しておきましょう。特にアンチエイジングサロンの利用者はほとんどが女性であるため、夜でも人通りがあるか、街灯が多いかなども重要な判断材料になります。

サイトや書面には、基本的に物件を売り込むのに不利になる情報は記載されていません。そのため、内見の際に自分の足で周辺を回り、治安や雰囲気などに違和感がないかを確かめる必要があります。

面積・規模

導入予定の痩身機器やエステ機材の数や大きさから、必要な店内の面積を計算します。店内に圧迫感が生まれてしまったり、顧客同士の距離が不十分になってしまったりするのを防ぐため、ある程度余裕を持った広さが必要です。

また、サロンの規模感は、前述の立地とも結びつけて考える必要があります。落ち着いた小規模な経営を理想としている場合は、エリアも繁華街や大通り沿いではなく落ち着いた場所を選択するなど、一貫したコンセプトを持つことが大切です。

プライバシーが守れるか

施術空間は、顧客のプライバシーが保たれた状態であることが大切です。そのため、複数の個室で店内を区切ることのできる物件である必要があります。また、完全に防音である必要はありませんが、人の話し声が聞こえない方が安心感を与えます。なるべく顧客同士が顔を合わせないように、お手洗いへの導線なども考えておきましょう。

物件の探し方

物件を探すときは、インターネットの物件サイトで希望物件を絞り込み、Webサイト経由で不動産仲介業者に行く方法が一般的です。効率が良く、不動産業者から専門的な意見をもらうこともできます。

ほかに、該当エリアの不動産会社を直接訪れる方法もあります。地域に密着した不動産会社の場合、インターネットに上がっていない非公開物件について教えてくれることもあるかもしれません。エリアを自分で歩いてまわり、外観やアクセスがちょうどいい空き店舗を探すというのも方法の一つです。

内見のポイント

物件探しの時に絶対に外せないのが内見です。データ上は好条件な物件でも、実際に内見に行くと、入口がわかりづらい、面積は広いが間取りの関係で瘦身機器が置けないなどのギャップを感じることがあります。

物件そのものだけではなく、周辺環境を確認できるのも内見のメリットです。内見時に見ておくと良いポイントの例を以下に記載します。

【物件】
・入口の入りやすさ、わかりやすさ
・体感の広さ
・間取り
・設備内容
・コンセントの有無、数

【周辺環境】
・アクセス
・周辺の雰囲気
・競合店舗の有無
・治安
・ターゲット層が歩いているかどうか

物件契約後の流れ・準備

納得のいく物件が見つかり、無事審査を通過したら物件の契約に入ります。

契約内容を確認し、賃料や初期費用、退去時の手続きなどの項目に問題がなければ署名捺印します。疑問点があれば弁護士などの法律の専門家に相談したり、不動産業者に質問しておくと安心です。定期借家契約や居抜き物件の譲渡契約など、ややこしい契約がないかあらかじめ確認しておきましょう。

契約後は内装工事の依頼や、その他必要なものの準備、購入を進めていきます。ほかのサロンを訪れて内装を参考にしたり、SNSなどでターゲット層のトレンドを分析したりするのも効果的です。

まとめ

 

今回は、アンチエイジングサロンを開業するにあたっての、物件選びについて解説しました。物件選びは、新たなビジネスの成否にかかわる重要なステップです。顧客満足度と売り上げの両方を実現できるようなサロンの開業を目指して、丁寧に物件選びを進めていきましょう。

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画像引用元:RESERVA公式ホームページ

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