個室サウナ|店舗集客の方法やポイント、施策をくわしく解説!

個室サウナ|店舗集客の方法やポイント、施策をくわしく解説!

個室サウナ施設の開業後、集客を成功させるには、綿密なマーケティング戦略と魅力的な施設運営は必要不可欠です。この記事では、具体的な方法やアイデアを通じて、個室サウナの効果的な集客の実現に向けた必要なポイントを紹介します。

WebやSNSで有効なデジタルマーケティング戦略、注目されるキャンペーン企画、リピーター獲得に向けた施策など、オンラインとオフラインの両方から実践的な集客手法についてのヒントを提供します。個室サウナ業界で競争力を高め、集客数を増やすための秘訣を見つけましょう。

目次

店舗集客が大事な理由

競争の激しいサウナ業界において、顧客の関心を引くには、店舗集客が大切な要素となってきます。

一般社団法人 日本サウナ・温冷浴総合研究所が発表した「日本のサウナ実態調査2023」内「サウナ愛好家人口推移」によると、2020~2021年はコロナの影響によりサウナ利用者は減少傾向でしたが、2021年~2022年にかけて月に1回以上サウナに入る人(ミドルサウナ)は前年から約26.6万人増加しています。復調傾向にあるため、今後もこのカテゴリは伸びていくと予想されます。

また、同実態調査内「個室型貸切サウナの利用」によると、2022年内に男女とも25%以上が個室サウナを1回以上利用しています。個室サウナは人目を気にせずに楽しめること、またサウナ室や水風呂の温度など自分好みのカスタマイズができる自由度の高さが魅力となっています。

個室サウナは近年流行となりつつある一方で、店舗数はそれほど多くないのが現状です。個室サウナビジネスに乗り出すなら今がチャンスかもしれませんが、その業態自体が大きな特徴となっていることから、店舗ごとの差別化が困難であり、集客は一筋縄ではいきません。

そこで、効果的な店舗集客方法を実施すると、利用者数の増加、収益の増加に加え、リピート利用者など継続的な顧客関係の構築、店舗のブランドや認知の向上などを行うことができます。

集客は、有効なデジタルマーケティング戦略、注目されるキャンペーン企画、リピーター獲得に向けた施策に焦点を当て、施設の魅力を余すことなく発信する方法を選ぶことが大事です。

個室サウナにおける集客方法の選定ポイント

個室サウナにおける集客方法の選定ポイントを解説します。

想定するターゲットに合った方法か

個室サウナ開業にあたり、顧客として想定するターゲットに対して適切な集客方法を行うことは非常に大切です。ターゲティングした層に情報が届かないことで、無駄なコストを発生し、非効率な集客になってしまいます。

例えば、ターゲットを20代としているにもかかわらず、新聞広告を出すのは不適切です。なぜなら、総務省が公開した「令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によれば、20代の新聞の読む時間は、平日も休日も平均して1分未満という状況にあるからです。

経営する個室サウナが狙いとする年齢、性別、居住地域などの特性から最善の集客手法を選び、その効果を最大限に引き出すことを目指しましょう。

商圏エリアに合った方法か

商圏エリアとは、店舗型ビジネスで、顧客が来店する可能性がある地域的なエリアのことを指します。かんたんに言うと、集客が可能なエリアです。商品やサービスによってこのエリアは変わるため、まず分析をして、ターゲットとなる商圏エリアを把握することが大切です。

たとえば、店舗の顧客が主に近隣に住んでいる場合、商圏エリアは狭くなります。商圏エリア外に宣伝しても、投資対効果は少ないので、店舗付近でのポスティングやイベントの開催が有効です。反面、顧客が遠方から来店する場合、商圏エリアは広くなります。店舗周辺だけに集客活動を限定すると、顧客獲得の機会を見逃すことになるため、広範な顧客にリーチ可能なデジタルマーケティング戦略が適しています。

個室サウナの場合、温泉や銭湯ほど広いスペースをそのエリアを考慮しつつ、集客手法を選ぶことが重要です。

施策実施後に効果の検証やデータ解析ができる方法か

個室サウナの集客手法を選ぶ際のポイントは複数ありますが、最初から適した方法を見出すことは困難です。そこで、効果の検証やデータ解析ができる手法を選んでおくことで、どの集客手法が最有効であるかを評価し、判断できます。

検証結果をもとに、予算やリソースを最適に配分し、最も効果的な手法に経営資源を注ぐことが可能です。投資対効果が高い手法だけを取捨選択することで、不要な費用を減らし、収益を最大化への戦略的な決断にもつながります。また、データに基づく改善のサイクルを循環させることで、継続した改善が可能になり、上司や対外的な報告を円滑に行うことができます。

個室サウナという業種に適した方法か

集客手法は多種多様ですが、事業や業種に適しているかどうかを見極めることが重要なポイントです。

先述の「日本のサウナ実態調査2023」内「個室型貸切サウナの利用」によると、男女ともに65%以上が、2022年内で個室サウナを利用していません。したがって、個室サウナは未経験者が多いと予想されます。そのため、SNSを運用して個室サウナの空間を動画や画像でシェアし、ハッシュタグをつけて投稿することで、潜在的な顧客にリーチする施策が効果的です。または、実際に体験できるイベントを開催するのも選択肢の一つです。

事業や業種に合った集客方法を組み合わせて活用し、個室サウナの魅力を発信し続け、顧客ロイヤリティを醸成させることみ意識しなければなりません。

オンラインとオフラインの集客方法

オンラインの集客施策

①Web

自社のホームページ

店舗のホームページやブログは開業時に誰もが検討する施策の一つです。ホームページやブログは、企業や個人の専門知識、情報、アイデアなどのコンテンツを発信するプラットフォームとなり、顧客や読者に価値を提供することができます。また店舗のブランド構築や信頼性の向上にも役立ちます。ホームページやブログを立ち上げる際、以下のポイントを押さえることで集客上、高い効果を得やすくなります。

1.SEO対策

SEO(検索エンジン最適化)への対策をすることで、検索エンジン内で上位に表示され、個室サウナを探しているユーザーに自社の情報を直接届けられます。

Webサイトの読み込み時間を解消したり、スマホやタブレットにも対応させたりすることで、検索エンジンから信頼を得ることができ、自社サイトが上位表示されやすくなります。

2.ブログ記事・顧客の体験談の記載

個室サウナのメリット、ロウリュウ用アロマの特徴、おすすめの過ごし方、サウナと健康など、サウナに関するいろいろなトピックについての役立つブログ記事に加え、実際の顧客の声を記載することで新たな顧客がサービスを試すことへのハードルを下げることができます。

Google ビジネス プロフィール (旧:Google マイビジネス)
画像引用元:Googleビジネスプロフィール公式サイト

GoogleビジネスプロフィールはGoogleが提供するビジネスオーナー向けの無料の情報管理ツールです。これを作成すると、Google検索やマップ上でビジネスの詳細が表示されます。顧客は営業時間、場所、連絡先情報などの必要な詳細をすぐに確認できます。これにより、特に店舗訪問が必要なビジネス、例えば個室サウナなどでは、お客様がスムーズに店舗に到達できます。

利用者側は写真や口コミなど、詳細かつ最新の情報を投稿することができます。その結果、高評価や良い口コミが集まるとビジネスの信頼性が上がり、新たな顧客の獲得につながります。反対に、低評価も同様に公開されるため、リスクを事前に把握しておきましょう。

店舗の公式アプリ

店舗の公式アプリを持つことは、既存顧客と直接接点を作ることができます。ブランドメッセージやキャンペーン、特典などの情報配信を可能にします。加えて、予約や注文、ポイントカード機能があれば、より顧客の利便性を向上させることができます。個室サウナのような、予約管理が必要なビジネスにおいて、アプリを持つことは望ましいでしょう。ユーザーエクスペリエンスが高ければ、顧客はアプリの使用を継続し、サービスや店舗への好感度も高まります。

ホームページと同時にアプリも準備するのは手間がかかるため、どちらかを優先して作成し様子を見るのが無難です。顧客の行動傾向として、顧客は店舗情報を検索エンジンで調査するでしょう。この点を考慮して、おすすめは、第一にホームページを作成し、その後、店舗のアプリ作成を行う流れです。

もちろん、店舗の公式アプリを必要としない事業も数多くあります。予約管理や会員制度が必要ないビジネスだと、アプリ開発をする必要性が低いかもしれません。自身の事業内容や成長段階、方向性などを考慮して、検討しましょう。

メールマガジン(メルマガ)

既存利用者のメールアドレスを知っている場合、メルマガが集客ツールとして有効な可能性があります。業界のトレンドやニュース、役立ち情報、限定セールや特典など、読者が興味を持ちそうなテーマを選択しましょう。見出しや文章を工夫し、ビジュアル要素も使って、コンテンツの魅力を際立たせると読者に届きやすくなります。メルマガの登録者を属性などで細分化することで、よりターゲットに合わせたピンポイントな情報を届けることが可能になります。

しかし、注意点として、あまり頻繁に送ると顧客に嫌がられ、ミュートにされたり、スパムメールに登録されたりするかもしれません。店舗の公式アプリがあれば、定期的な情報発信をアプリ内のメッセージで代替できます。

ポータルサイト

全国のサウナ情報を扱うポータルサイトである「サウナイキタイ」や温浴施設全般を扱う「ニフティ温泉」に施設登録をすることで、興味関心の高い潜在ユーザーに情報を伝える効果的な手法です。

しかし、ポータルサイトは多くのユーザーを集めるため、一般的に施設登録する際に、ポータルサイトへの掲載費用がかかる傾向にあります。また、ポータルサイト内に広告を掲載する際は、広告掲載費用が発生します。そのため、これらの費用対効果を分析し、必要性を評価することが大切です。

インターネット広告

インターネット広告は、ターゲット層のオンライン上の行動履歴をベースに、広告の配信対象を限定することが可能です。この結果、広告が個室サウナに興味があるユーザーに絞られて表示されるため、マス広告より効果的な訴求が可能となります。もちろん、広告であるために、掲載領域や期間、成果に応じて費用がかかります。そのため、予算に応じた適切な広告戦略をたてましょう。

例として、リスティング広告、ディスプレイ広告が有名です。以下でそれぞれの特徴を紹介します。

1.リスティング広告

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、ユーザーが特定のキーワードを検索した際、キーワードに関連したウェブサイトが表示される広告です。例えば「個室サウナ」と検索した際、複数の「個室サウナ」関連のウェブサイトが検索結果の上位や側面に表示されるという仕組みです。そのため、ターゲットとなる顧客にアプローチできます。

リスティング広告は、広告を表示される検索キーワードを設定できるため、ユーザー目線に立って、どのようなキーワードで検索するかを考える必要があります。例えば、「個室サウナ」・「地域名」などの単語を設定すれば、より焦点を当てた顧客にアピールできます。

また、リスティング広告はテキストのみの広告で、視覚的な訴求はできません。そのため、ユーザーの関心を引きつけ、広告をクリックするよう誘導することが重要です。例えば、「100℃のアロマ水のセルフロウリュウ!」や「完全個室・アメニティ完備・フィンランド式」などのユーザーにとって魅力的な情報を端的に掲載すると効果的です。

2.ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、Webサイト上の広告枠に表示される視覚的な広告です。購買意欲の高いユーザーに加え、今後購買する可能性がある潜在顧客にも広告を表示させることができます。画像・動画・アニメーションなどのビジュアル的な広告であるため、テキストベースよりも商品のブランディングがしやすく、顧客も商品に対するイメージがしやすいという特徴があります。

しかし、ディスプレイ広告は、アプローチする範囲が広いため、リスティング広告に比べ、クリック率が低い傾向にあります。広告のデザインの選定はクリック率が高くなるように慎重に行いましょう。

②SNS

総務省が公開した「令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」では、2021年(令和3年)度の主要ソーシャルメディア系サービス/アプリの利用率が年代別に整理されています。以下の図表から、各SNSには利用する年代に特徴を読み取れます。この特徴を踏まえた集客のポイントについて説明します。

画像引用元:総務省「令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」
Instagram

Instagramは画像や動画がメインの視覚的なプラットフォームであり、魅力的な写真やビジュアルコンテンツが重要です。商品やサービスの魅力を引き立たせるような高品質な写真や動画を投稿し、フォロワーの関心を引き付けることが大切です。ハッシュタグと組み合わせて広く情報拡散をすることもできます。個室サウナは比較的新しいサウナ形態であるため、画像や動画を提供した方がイメージしやすく、新規の顧客を集客しやすいと予想されます。

また、Instagramは全体の利用者の半数以上が女性で、10代~20代の7割以上が利用しています。サウナブームの火付け役は20代の男性でしたが、アソビュー株式会社が行った「サウナに関する全国調査」では、サウナに行き始めた女性は2022年~2023年にかけて3.9%増加の46.8%となり、Instagramのユーザーは親和性があるといえます。

LINE公式アカウント

LINEは2023年3月末時点で月間9,500万人のユーザーが利用している日本で最も使用されるメッセージアプリです。ユーザー数は他のSNSより突出して多く、幅広い世代が利用しています。

LINE公式アカウントの導入は、顧客とのコミュニケーションやエンゲージメントの強化、リアルタイムな顧客サポートの提供など、主にリピーターの集客に大きな効果が見込めます。ただし、企業の公式アカウントの導入にあたって、顧客は通知が多すぎるとブロックする傾向にあり、すぐに接点を断たれてしまう可能性にも注意を払う必要があります。効果的な活用のためには適切なマーケティング戦略とコンテンツの提供が欠かせません。

Twitter

Twitterは140字の字数制限付きの短文メッセージが特徴的なSNSです。メッセージに画像や動画などのビジュアル要素を付け加えることもできます。Twitterは情報のリアルタイム性と拡散性に優れているため、企業はフォロー&リツイートキャンペーンなどは、フォロワー同士への認知拡大にもつながり、効果的です。

トレンドや話題のトピックに関連した投稿を心がけることで、フォロワーの注目を集めて新規のユーザーを獲得することができます。一方、不適切な投稿も拡散されやすいため、投稿内容には十分に気を付けなければなりません。

Youtube

YouTubeを用いた集客では、視聴者にとって、価値の高いコンテンツを作り出すことが欠かせません。思わず視聴したくなるタイトル、鮮やかなサムネイル、視覚的に訴えるビデオ編集など、視聴者の興味を引き寄せる要素を心掛けましょう。例えば、個室サウナの利用方法や整うための効果的な入り方など、視聴者に有益な情報を提供するコンテンツを作ることで、店舗への興味を喚起することが可能です。

また、動画のSEO(検索エンジン最適化)も戦略として重要な要素です。適切なキーワードを調査し、動画のタイトル、説明文、タグにそれらのキーワードを使用することで、潜在的な顧客に対してリーチし、情報を届けることができます。

しかし、動画編集は時間がかかり、競争が激しい手法であるということを考慮する必要があります。

TikTok

TikTokはエンターテイメント性の高い短い動画が特徴です。クリエイティブで面白いコンテンツを作成し、視聴者に興味を持ってもらうことが鍵となります。TikTokコンテンツをYouTube ShortsやInstagram Reelsなど他のSNSプラットフォームやウェブサイトにシェアし、視聴者を相互に誘導することも有効です。

TikTokもInstagramと同様、若い世代に人気のSNSです。各個室サウナ店独自のコンセプトや空間をこれらのSNSを使って、認知を広めることは、集客に有効的です。

③SNS広告

SNS広告とは、先ほど紹介したような、LINE、Instagram、 Twitter、 Youtube、TikTokのようなSNSプラットフォームに配信する広告のことです。ターゲットとなる顧客へ広告を届ける精度が高いことが特徴的です。SNSに登録された個人情報や利用傾向などの蓄積されたデータを基に、個人の属性を割り出すことで的確なアプローチを可能にしています。

狙ったターゲット層にピンポイントに広告を届けられるメリットがある一方で、誤ったターゲティングをすると、広告費用が無駄になるデメリットがあります。アプローチしたいユーザーがいるのか、自身のビジネスに合った広告があるのかどうかを確認するため、以下では各種SNS広告の特徴を記載していきます。

Instagram広告

先述のとおり、Instagramは全体の利用者の半数以上が女性で、10代~20代の7割以上が利用しています。

Instagramでは、インフィード広告が適しています。インフィード広告とは、通常のタイムラインに投稿される画像や動画と似た形で表示される広告のことです。また、女性ユーザーが比較的多いこの媒体では、ファッションや旅行、美容医療などライフスタイルに関するトピックの広告を出すことが効果的です。

LINE広告

LINEは10~50代の男女の利用率が90%を超えているため、LINE広告の導入は主に新規顧客の集客に大きな効果が見込めます。

トーク画面やLINEニュース上に表示されるディスプレイ広告では、幅広いユーザーにアプローチするのに適しています。そのため、広告を見てもらえず、クリック率やコンバージョン率が低い傾向にあります。

LINEにはタイムライン機能「VOOM」上で、ユーザーがよく閲覧するトピックに合わせたインフィード広告を掲載することで、精度の高いターゲティングが可能です。

Twitter広告

消費者の行動調査会社「stastista」によると、2022年1月時点で、日本におけるTwitterのユーザ数は、約6000万人であり、米国に次ぐ2番目の規模です。特に20~30代を中心に利用されています。

Twitterユーザーの年齢、性別などの属性は匿名性が高いですが、ユーザーが行うリツイートやフォロワーなどから興味関心や趣味嗜好が顕著に表れる傾向にあります。例えば、あるユーザーが「新卒採用」に関するアカウントをたくさんフォローしていたり、リツイートをしていたりすると、そのユーザーに「新卒採用」に関連する広告を表示させることが効果的であると判断できます。

Twitter広告の形態は様々で、タイムライン上では、テキスト広告や画像&テキスト広告、動画&テキスト広告、カルーセル広告などがあります。自身のビジネスの目的に合わせて、有効活用しましょう。

Youtube広告

Youtube広告のメリットは、Googleのデータに基づく詳細なターゲティングが挙げられます。年齢や性別、地域情報に加えて、トレンドやカテゴリ、キーワードを指定することができます。例えば、「埼玉県・30代・個室サウナ」のような設定をすることで、ターゲットとなる顧客にピンポイントで広告を表示することが可能です。

Youtube広告において、TrueViewインストリーム広告が最も利用頻度が高い形態です。これは、ユーザーがYoutubeで動画を視聴する際、動画本編の前や途中、後に流れる広告です。スキップ可能/不可能な広告にするか選択することができます。スキップ可能広告は広告視聴の5秒後にスキップ可能になるため、いかに最初の5秒で魅了するかが重要な要素です。

スキップ不可の広告は、15秒以下の動画広告に適用されます。この広告の長所は、広告の最後まで表示されるため、情報の全体を確実に伝えることができます。しかし、短所としては、スキップできない広告によりユーザーがストレスを感じ、ネガティブなイメージを与えてしまう恐れがあります。

TikTok広告

TikTokはショート動画に特化したSNSで、10~20代の若年層のユーザーが中心です。ユーザーの趣味嗜好に合った様々な動画がランダムに全画面表示で、アプリ起動直後から流れてくるため、他のSNSと比べ、アプリ利用時間が長いことも特徴です。

TikTokでの広告出稿は、動画広告が効果的です。TikTokは静止画広告も扱っています。しかし、ユーザーは楽しめる、暇つぶしになるエンターテインメント性の高い動画を求めている傾向があり、スキップされてしまう可能性が高いでしょう。そのため、若者向けの事業であれば、動画広告の効果は得られやすいのが魅力的です。

オフラインの集客施策

①紙媒体

ダイレクトメール、チラシ

既に店舗を訪れたことがあり、住所を知っている顧客にダイレクトメールを送ることは有効な集客手法の一つです。これは、過去に利用していた現在は利用しなくなった会員を掘り起こすきっかけとなります。

周辺の地域をまわり、チラシを配るのも効果的な手段です。店舗付近の地域を狙って広範囲に情報を届けることができ、潜在顧客を多く獲得することができます。しかし、中にはチラシの受け取りを拒否する家もあるので、間違って投函するなどしてトラブルを起こさないよう気を付ける必要があります。

サウナ・ライフスタイル系雑誌への出稿

サウナの専門雑誌やライフスタイル系の雑誌に広告を出したり、取材してもらえるよう働きかけるのも選択肢の一つです。サウナ雑誌であれば、確実にゴルフに興味があるユーザーに訴求できるため効率的です。また、ライフスタイル系の雑誌であれば、潜在顧客にリーチできる有効な手段になるでしょう。一方、申し込んでも取材してもらえない、広告費が高いなど難易度が高いのも特徴です。

②リアル

街頭でのチラシ、ティッシュ配り

街頭でのチラシやティッシュの配布は昔から現在まで行われている手法です。店舗付近の住民やその地域に頻繁に足を運ぶ人々に対してストレートに店舗情報を伝え、呼び込むことが可能です。クーポンなどの特典を付加することで、人々が来店する可能性が高まります。一方で、配布するスタッフが必要になる、すぐに受け取ってもらえるとは限らないなどのデメリットも存在します。しかしながら、個室サウナの魅力を直接人々に届けるというメリットもあります。

体験会、イベント

温泉や銭湯のサウナ経験はあっても、個室サウナの経験がある人はそれほど多くありません。イメージをつかんでもらうためにも体験会、イベントを行うのは新規顧客の獲得に効果的です。定期的に無料の個室サウナ体験会を店舗で行ったり、地域のイベントに参加するなどして、認知の拡大が期待できます。プレオープンを行うのも施策の一つです。人々は新しいものや新しい体験に対して関心を持ちますので、イベントで注目を集め、顧客の興味を引くことが可能です。

限定的な特典や割引、サンプル配布なども併用することでさらに集客を期待できます。また、新規顧客の獲得に加え、既存顧客やコミュニティ内の支持者を新店舗に引き付けることも可能です。

紹介キャンペーンの実施

既存顧客に友人や家族を紹介してもらい、割引や特典を付与するという紹介キャンペーンの実施によって、低コストで効率的に新規顧客を獲得できます。また信頼関係の中での紹介であるためサロンの店舗にも信頼が伝播しやすくなり、顧客のロイヤルティと満足度を高めることができます。

サービスが優れていて顧客満足度が高い場合、紹介キャンペーンは、非常に効果的な戦略となります。ただし、これが効果的であるためには、紹介するに値する十分な動機づけ要因を顧客に提供することが大切です。

面白い店舗集客方法の事例

一般的な集客方法を行っていると、マンネリ化したり効果が伸びにくくなることも考えられます。そこで、少し変わった集客方法を2つ紹介します。

Instagramフォトコンテスト

顧客が店舗の写真をInstagramに投稿し、ハッシュタグを付けることで参加できるコンテストです。コンテストの結果、ブランドに対する認知を向上させ、広い地域のユーザーに露出する機会を生み出すができます。またコンテストは既存の顧客が積極的に参加し、ブランドの理解が深まる機会を提供します。これにより顧客のロイヤリティ・ブランドの信頼性が高まります。

Instagramフォトコンテストは、多くの地方自治体が県の魅力を全国に伝え、新たな観光客、居住者を呼び込むための効果的な施策として取り組んでいます。例として、「#新潟のコメジルシフォトコンテスト」です。新潟県は、2020年から県内の魅力あるスポットの写真を募集するInstagramフォトコンテストを実施しており、第9回目となる「#新潟のコメジルシ第9回フォトコンテスト」では、応募総数が6700件を記録しました。

Twitterおにごっこキャンペーン

酒造メーカーのキリンビールが販売する「グリーンラベル」は、2015年Twitter上で「イインダヨ!グリーンダヨ!」という同製品のCMのキャッチフレーズを使った「ツイッターおにごっこキャンペーン」を実施しました。

内容は、キャンペーンサイトを通じて「#イインダヨ」とツイートし、鬼のアカウントに30分以内に「#グリーンダヨ」と返信がこなければ、逃げ切ったみなされ、逃げ切ったユーザーの中から抽選でグリーンラベルが当たるというものでした。その結果、投稿数は3万件を超え、参加者は1万6000人を超える成果を上げました。

個室サウナに適した店舗集客の具体例

個室サウナにおける店舗集客の具体的な例をいくつかご紹介します。

【体験イベント】

個室サウナ未経験者や興味がある方々を対象に、体験会やイベントを定期的に開催します。無料または低価格で提供することで、個室サウナの魅力を体験してもらい、新規ユーザーの獲得やリピート利用を促進することができます。

さらに、SNSを活用した、イベント告知や結果の共有を行うことで、口コミ効果を生み出すこともできます。

【SNSコンテンツの活用】

InstagramやTwitterなどのSNSプラットフォームを活用して、個室サウナの魅力を拡散します。個室サウナ施設のイメージを想起しやすい画像や動画、顧客の実際の利用体験などを投稿することで、視聴者が興味を持つ効果的なアプローチができます。また、ユーザーの投稿を紹介する企画やSNS限定の特典を提供することも、視聴者の関心を引き付ける有効な手段です。

【個室サウナ以外のメリットを提供】

例えば宿泊機能やスパを併設すると、サウナのついでにリラックスしたいニーズにマッチします。収益を増大させることも可能です。また、24時間営業にすることも検討します。温泉のサウナは、不特定多数のユーザーが使用するため、定期的なメンテナンスや人員になりますが、個室サウナでは主に事前予約で会員の使用状況が把握でき、24時間営業であれば利用者が好きなタイミングでいつでも通えます。これらの点をホームページでアピールするなどすると集客につながります。

上記の具体例を活用することで、個室サウナの店舗集客効果を高めることができます。重要なのは、顧客の興味やニーズに合わせた魅力的なプランや特典を提供し、継続的な顧客関係を構築することです。

まとめ

今回は、個室サウナの店舗集客方法について解説しました。

個室サウナの集客活動は、緻密なマーケティング戦略と魅力的な施設運営が求められます。集客に用いる手法は多岐にわたりますが、ターゲットの属性、興味関心を考慮し、オンラインとオフラインの手法を適切に組み合わせることが重要です。これによって個室サウナ特有の魅力がターゲットに伝わり、新規の顧客の獲得とリピート利用を促進することができます。有効な集客戦略を実行しサウナ愛好家や初心者に対して、価値あるサウナ体験を提供していきましょう。

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画像引用元:RESERVA公式ホームページ

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