サバイバルゲームは通称「サバゲー」と呼ばれており、エアソフトガンを使用して、敵味方に分かれてお互いを撃ち合うレクリエーションです。サバゲーの発祥は1960年頃と言われており、銀玉や弾が出ない巻玉火薬の鉄砲で撃ち合う子どもの遊びが起源だとされています。1990年代初頭に電動ガンが発売されたのをきっかけに競技人口・フィールドともに大幅に増加し一大ブームになったサバゲーは、日本の文化として根付きました。
現在のサバゲーは、単なる撃ち合いではなく、歴史や映画などを再現するヒストリカルサバゲーやコスプレ撮影など、交流を目的とした遊び方も増えています。そんな老若男女問わず楽しめる遊びコンテンツとなったサバゲーの運営をビジネスとして始める際は、適切な開業手順を踏む必要があります。
本記事ではサバゲーフィールドの開業手順と成功するポイントについて詳しく解説をします。
サバゲーフィールド開業までのステップ
①市場分析とターゲット顧客の特定
サバゲーフィールドを開業する際に最初に行うべき取り組みは、市場分析とターゲット顧客の特定です。業界の現状や主要な競合フィールドの戦略、潜在顧客層のデータを収集します。こうしたデータを分析し、自身のフィールドがターゲットとする顧客を、年齢や性別、職業などで特定します。
②コンセプトの立案
次に、選定したターゲットが興味を持つようなサバゲーフィールドのコンセプトを考えます。ストリート風の街やジャングルに埋もれた遺跡、謎の研究所など、参加者に没入感を提供できるコンセプトを作成することが重要です。
③フィールド探し
立案したコンセプトを実現するためには、適切なフィールドを探す必要があります。サバゲーのフィールドは主にアウトドアフィールドとインドアフィールドに分類できます。開業する際のそれぞれのメリットとデメリットは以下の通りです。
アウトドアフィールド
屋外に作られたアウトドアフィールドは、主に森林型、平地型、塹壕型、市街地型、複合型の5種類のフィールド形態があります。自然の景観を利用した設備の設置が魅力のひとつです。
メリット
・物件を用意する必要がなく、初期費用も抑えられるため開業しやすい
・広いフィールドを用意することができる
デメリット
・トイレや更衣室などの設備の充実が難しい
・天候に左右される
・中心街から離れた場所が多いので、交通の便が悪い
インドアフィールド
屋内で戦うインドアフィールドは、近年注目されているサバゲーフィールドの形態です。アウトドアフィールドよりも利用のハードルが低いため、さまざまな層に人気があります。
メリット
・アクセスの良い場所にフィールドを作成しやすい
・天候に左右されない
・設備を充実させやすい
デメリット
・フィールドの広さが限られる
・物件や設備などの費用で、料金が高くなりやすい
④フィールドマップの作製
具体的なフィールドが決まったら、フィールドマップを作成します。サバイバルゲームの基本行動である「動く」「隠れる」「探す」「狙って撃つ」が十分に発揮できるフィールドが理想形です。そのため、以下を念頭にフィールドマップの作製を心掛ける必要があります。
■動けるフィールド
・戦況がこう着せずに敵の側面、背後が取りやすい構造であること。
・袋小路などがないこと。
・拠点攻略時に複数の侵攻ルートがあること。
■隠れられるフィールド
・隠れる場所やバリケードが十分にあり、かつ移動を妨げないこと。
・完全に隠れるのではなく、ある方向からは無防備であること。
■探せるフィールド
・隠れている敵を発見できるポイントがあること。
・動くことで見つけられ、射線が通るようになっていること。
・味方と連携して敵を探し、攻撃できること。
・クリアリングしながらラインをあげることで、攻略できる構造であること。
■狙って撃てるフィールド
・射線が正しく設計されていること。
・長、中、短距離の射線および、上、中、下の射線が確保されていること。
クリアリングとは?
FPSやTPS ゲームにおいて、潜んでこちらを狙っている相手に対し、奇襲を防ぐために予め敵がいそうな場所を安全確認をすることを意味します。クリアリングしながらラインをあげる、というのは敵がいないか確認しながら進む、という状況です。
⑤資金調達の方法を決める
助成金
助成金は、地方自治体や財団法人などの団体が特定の条件を満たす事業者に対して無償で提供する経済的支援を指します。助成金は後払いで事業者に入金されるのが特徴です。
助成金の審査をするうえで、詳細な資金計画が求められます。
参考サイト:近畿経済産業局 「補助金採択後は、書類整理も重要です!」
金融機関からの融資
開業資金が不足している場合は、金融機関からの借入れを検討します。信用情報や事業計画の内容に基づいて、金融機関から融資を受けることができます。融資の条件や金利、返済計画をしっかりと把握し、事業の収益性を損なわない範囲で借入れを行うことが重要です。
・東北銀行 「創業支援ローン 〜起業のとびら〜」
・千葉銀行 「ちばぎん地方創生融資制度」
・福岡銀行 「創業支援」
⑥事業計画の策定
サバゲーフィールドの事業計画を策定するうえで、どれくらいの規模で事業を実施するのか、開業資金やランニングコスト、収益見込みなどを考慮します。また、物件家賃や人件費などのランニングコストは、慎重に仮説検証して、正確な数値を算出することが重要です。
正確な事業計画を策定することで、資金調達をしやすくなり、資金難に陥るリスクを下げられます。
⑦届け出の提出
個人事業主としてサバゲーフィールドを開業するにあたり、所轄税務署に開業届を提出する必要があります。一方で法人設立の際は、法人設立日から2か月以内に法人設立届出書の申請が求められます。
参考サイト:国税庁 「個人で事業を始めたとき/法人を設立したとき」
届出の提出方法は、下記の種類に分けられます。
①窓口での提出:直接税務署の窓口に行くと、記入漏れなどの心配をせずに提出ができます。ただし、平日のみの営業です。
②郵送・投函:開業届は国税庁のホームページからダウンロードできるため、郵送や時間外収受箱への投函が可能です。
③オンライン提出:国税庁のオンラインサービスe-Taxの利用によって、自宅で開業届を提出できます。
サバゲーフィールドの開業を成功させるポイント
バラエティの充実
サバゲープレイヤーは、新しい体験や刺激を求めています。フィールドは多様なプレイスタイルやシナリオに対応し、さまざまなプレイヤーが楽しめるバラエティ豊かな環境を提供することが求められます。例えば、都市型フィールド、森林型フィールド、CQB(Close Quarters Battle)向けフィールドなど、異なる環境やシチュエーションを用意することが重要です。
安全性と規制の強化
サバゲーは高速な活動や模擬戦闘を伴うため、安全性は非常に重要です。フィールドはプレイヤーの安全を確保するための適切な施設や規制を備えていることが求められます。これには、安全なフィールド設計、保護具着用の義務化、プレイヤーの行動規範の強化などが含まれます。
プロフェッショナリズムと高品質な運営
プレイヤーは、プロフェッショナルな運営や高品質なサービスを求めています。フィールドの運営者は、スムーズなイベントの進行や適切なゲームマスタリング、設備やレンタル装備の充実など、プレイヤーの満足度を高めるための努力を重視する必要があります。
コミュニティの育成と交流の場の提供
サバゲーフィールドは、サバゲーコミュニティの拠点となる場所です。プレイヤー同士の交流や情報共有のために、フィールドはコミュニティの育成に寄与する必要があります。定期的なイベントやコミュニティ活動の開催、交流スペースや飲食施設の提供などが、プレイヤー同士のつながりを深めるために重要です。
サバゲーフィールド向けの予約システムとは
サバゲー向けの予約システムは、予約受付や顧客管理を自動で行うシステムです。サバゲーフィールドにおける業務の効率化はもちろん、集客に役立つ機能を数多く搭載しています。
ここでは、予約管理システムの導入メリットと、サバゲーフィールドの運営に役立つ予約システムの機能について解説します。
予約システムの導入メリット
予約システムを導入することで、サバゲーフィールドの予約受付において大きな手助けとなります。以下は、そのなかでも特に大きなメリットです。
・業務効率化
予約管理システムは予約受付や顧客情報を自動で管理します。人の手により紙やExcelで管理する必要性を省けます。
・費用削減
予約システムの自動管理機能は、費用の削減にも効果的です。予約や顧客の情報はデータ化されるので、大量の紙や、管理するスタッフに費やしていた経費は低減されます。
・顧客体験の向上
予約の確認や変更をオンラインでかんたんに行えることで、顧客の利便性が向上します。また、待ち時間の短縮やスムーズな受付が実現し、顧客満足度も高められます。
・マーケティングの強化
予約受付システムを通じて集められる顧客データを分析し、ターゲット市場の動向や顧客需要を把握することができます。このデータを基に、効果的なマーケティング戦略を立案可能です。
予約システムの機能紹介
予約システムはさまざまな種類が存在しています。それぞれ特徴が異なるため、運営方針に合った予約管理システムを判別することが必要です。
オンラインカード決済機能
オンラインカード決済機能は、オンライン予約時にクレジットカードで決済できる機能のことです。オンラインカード決済機能を活用することで、顧客は事前に支払いを完了できるため、予約当日にスタッフが要する業務の負担が軽減されます。
団体予約機能
団体予約機能は、1人の予約者が一度で複数人の予約ができる機能です。
代表者がまとめて同行者分の予約をすることで、家族や友人と一緒に利用したい人の予約時の負担を減らします。運営者は、より効率的に予約を獲得することができます。また、最大予約人数の上限も設定が可能なので、想定以上の人数から予約を受ける事態も防げます。
予約時アンケート機能
予約時アンケート機能は、予約時に参加者へアンケートを表示する機能です。事前にアンケートを入力してもらうことで、参加者の要望や補足事項などを把握でき、サービスの質の向上に繋げられます。また、アンケートにより流入経路を特定できると、今後力を入れて宣伝すべき部分が明確になり、さらなる顧客獲得が可能となります。
LINE連携機能
LINE連携機能は、LINE公式アカウントと予約システムを連携させる機能です。連携することで、LINE公式アカウントを友だち登録している顧客が、自身のLINEアカウントを使っての予約や配信コンテンツの受け取れます。顧客がLINEアカウントで予約をする際における、連絡先の入力作業を一部省略できることも利便性の向上に効果的です。
まとめ
今回はサバゲーフィールドにおける開業方法と成功するためのポイントについて解説しました。適切な手順を踏みポイントを抑えることで、サバゲーフィールドの開業を成功につなげられます。
サバゲーフィールドの開業を検討している人は、本記事を参考にしてみてください。
サバゲーフィールドの運営には、予約システム「RESERVA」がおすすめ!
画像引用元:RESERVA公式ホームページ
サバゲーフィールドの運営におすすめの機能が豊富な予約システムRESERVAを紹介します。「RESERVA(レゼルバ)」は導入数28万社を超え、国内シェアトップクラスの実績を誇るクラウド型予約管理システムです。RESERVAは、業界・業種問わず350種類以上の業態で利用されています。
パソコン・スマホ・タブレットに対応しており、最短3分で予約システムを作成できます。管理画面もシンプルでわかりやすいため、初めての予約システムに最適です。予約受付・顧客管理をはじめとする多くの機能が無料から利用可能で、開業直後の忙しい時期でも使うことができます。
RESERVAに搭載された豊富な機能は、業務効率の改善や費用の削減だけでなく、サバゲーフィールドの集客にも大いに役立ちます。ぜひ利用を検討してみてください。